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コラム 2024年11月11日

医療DX推進体制整備加算について

こんにちは、小島薬局新橋店パートナーの宮﨑です。
みなさんは医療機関にかかった際にお会計で渡される明細書の内容をご覧になったことはありますか?確認せずにそのまま捨ててしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

薬局では2年に1度、調剤報酬改定があります。
(調剤報酬とは…病院や診療所で発行された処方箋に基づき、薬剤師が行う調剤に対する報酬のこと)
今回は、2024年度の調剤報酬改定において新設された「医療DX推進体制整備加算」について説明します。

医療DX推進体制整備加算とは?

デジタル技術によって医療の質を高める体制」を評価するものです。
新設された背景のひとつには、厚生労働省が取り組む「医療DX」が挙げられます

医療DXの具体的な取り組み

医療DX(デジタルトランスフォーメーション)とは医療分野においてデジタル技術を活用し、医療サービスの効率化と質の向上により、医療提供体制のありかたを変革していくことです。

具体的な取り組みとして
・電子カルテの導入、クラウド化
・オンラインによる問診や診療
・患者データの共有
・ペーパーレス化
・医療現場の業務効率化 
などが掲げられてられています。

これらの流れをさらに推し進めるために「医療DX推進体制整備加算」が新設されました。
将来的には各種システムを連携し、医療に関する情報を共有のプラットフォームに集めることで、カルテ・処方箋などの診療情報を共有・活用できるようにすることが狙いです。

薬局に求められる医療DX

政府の方針に伴い、薬局でも様々な取り組みも行っているのですが、この医療DX推進体制整備加算を算定する為には下記の内容が求められています。

医療DX推進体制整備加算を算定するための条件(一部抜粋)
①オンライン資格確認システムの導入
②マイナンバーカードの健康保険証利用の推進
③電子処方箋の応需体制
④電子薬歴の導入
⑤サイバー攻撃などに対するセキュリティ対策

医療DXとマイナ保険証の利用について

現在、皆さんにとって一番身近な医療DXは「マイナ保険証」です。
マイナンバーカードと健康保険証の統合が医療DXに大きく関与しています。
▼マイナ保険証の利用については下記に詳しく記載がありますのでそちらをご覧ください。
「薬剤師コラム7月マイナ保険証について」

2024年12月2日からは、現行の健康保険証の発行が終了し、マイナ保険証に一本化されます。医療機関・薬局での操作はとても簡単で、店頭にあるカードリーダーで保険証の紐づけもできます。

医療DXが進むことでのメリット

医療DXが進むことは、患者さんにとってより質の高い医療サービスを受けられるだけでなく、病院での待ち時間短縮や手続きの簡素化など様々な面で利便性が向上します。
例えば、以前は患者さんが病院を受診するたびに、保険証の確認やカルテの準備などで、長い時間待たされることがありました。しかし、オンライン資格確認システムを導入することで、患者さんは診察券を忘れてしまっても、スマートフォンやマイナンバーカードで受付ができるようになります。
受付の手間が減るだけでなく、診察券を忘れてしまった場合でも安心して受診できるという安心感にもつながります。
さらに、医療従事者間の情報共有もスムーズに行えるようになるため、よりきめ細やかなケアを提供できるようになり、医療ミス防止にもつながり、患者さんの安全確保にも貢献します。

よりよい医療のためにマイナ保険証の利用を

厚生労働省が挙げる「医療DX」によって医療現場は今大きく変化しています。
これから私たちに求められることは、医療DXを通じて得た情報を患者様の為に活用していくことです。
皆さまに、より質の高い医療を提供していくためにも是非マイナ保険証の利用をお願いします。
そして、私たち薬局側も医療を取り巻く急速な変化に対応していけるように日々邁進していきます。

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