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コラム 2023年09月14日

ご存じですか?かかりつけ薬剤師

ご存じですか?かかりつけ薬剤師

本店薬剤師 漆田です。

まだ暑い時期が続きますね。水分補給など暑さ対策をしっかりして体調管理をしましょう。

皆さまは「かかりつけ薬剤師」をご存じでしょうか?かかりつけ医は聞き馴染みがあっても、かかりつけ薬剤師はご存じではない方が多いと思います。

かかりつけ薬剤師とは

「かかりつけ薬剤師」とは、処方薬はもちろん、市販薬・サプリメント・食事・運動等様々な情報を把握し、1つの薬局で継続的にチェックします。
かかりつけ薬剤師はどの薬剤師でもなれるわけではありません。薬による治療のこと、健康や介護に関することなど、様々な知識と経験が必要です。

そのため、かかりつけ薬剤師になるには以下のような条件をクリアしなければなりません。

  • 薬局勤務経験が3年以上あること
  • 週32時間以上勤務していること
  • 勤務先の薬局に1年以上在籍していること
  • 医療に関わる地域活動に参加していること
  • 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定薬剤師を取得していること

認定取得後も3年に一度の更新が必要なため、日々たゆまぬ努力をしています。

かかりつけ薬剤師をもつには

皆さまは、かかりつけ薬局で、「かかりつけ薬剤師」を指名することができます。
かかりつけ薬剤師についてご説明し、ご理解いただいた後に簡単な契約書にサインを頂いたら、患者様のかかりつけ薬剤師としての役割がスタートします。

かかりつけ薬剤師は担当する患者様が来局した時に毎回お薬をお渡ししたり、お電話等でいつでもお薬や健康などの相談に対応したりする役割です。ですので、

この薬剤師にお薬を管理・健康相談をしてほしいな
落ち着いて話ができるな

など、ご自身相性なども考えながらご検討ください。
もちろん、かかりつけ薬剤師の変更も可能です。しかし別の調剤薬局の薬剤師を同時期に指名することはできませんのでご注意ください。

かかりつけ薬剤師をもったあとは、料金は医療保険の負担割合にもよりますが、3割負担の場合は1回の受付あたり約60-100円が上乗せになります。
こちらも踏まえながら、かかりつけ薬剤師をもつかどうか検討していただければと思います。

かかりつけ薬剤師の役割

ここからはかかりつけ薬剤師が具体的に行うことをご説明します。

服用薬剤の情報収集・管理
薬を安全・安心してご利用いただくために、おくすり手帳を用いて処方薬を確認するだけではなく、市販薬・サプリメントを含めた情報の収集・記録を行い、飲み合わせや薬が重複していないか確認をします。
例えばいくつもの病院から多くの薬を処方され、胃薬や痛み止めなど同じような薬がそれぞれの病院から処方されるケースがあります。
かかりつけ薬剤師が1つの薬局で薬を一元管理することで重複投与を未然に防ぐことにつながります。
医療機関等との連携
毎回同じ薬剤師が対応することで、担当する患者様のお薬の服用状況や体調の変化が察知しやすくなります。残った薬や副作用などの問題点に薬剤師の見解を加えて、医師に情報を提供します。
気になる変化があればその結果薬が変更になったり、のみ残し薬の有効利用ができるようになったりします。
気になる問題点については、問題点が解決されるまで継続して見守り、医師と連携して患者様が安心・安全に治療を行うことができます。
24時間対応・在宅対応
夜間や休日など薬局が閉まっている時でも24時間お電話等で薬の使い方や副作用等お薬に関する相談に応じています。
また将来薬局に足を運ぶことが難しくなった場合に医師の指示のもとご自宅にお薬を届けて管理する在宅対応をすることもできます。
高齢化社会が進み、病院に通うことが難しい患者様からの在宅医療のニーズはますます高まることでしょう。

さいごに

複数の病院に行っている・薬をたくさん飲んでいて飲み合わせに不安がある、薬で副作用歴があるなど薬で困りごとがある方はかかりつけ薬剤師を一度検討してみませんか?
小島薬局の皆さまの「かかりつけ薬剤師」となるべく、日々研鑽を積んでいます。かかりつけ薬剤師と一緒に安心・安全な健康管理を続けましょう!

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