皆さんこんにちは、緑ヶ丘店の色本です。
皆さん、吸入薬は使ったことはありますか?喘息やCOPD等で使われる薬を霧状に噴出し、口から吸い込んで使う薬を「吸入薬」と言います。
今回は「吸入薬」についてお話させていただきます。
吸入薬の特徴
吸入薬は、飲み薬と比較して非常に少ない量の薬で効果を得ることができ、また、体全体に出る副作用が少ないことが特徴です。
しかしながら正しい手技により確実に吸入できないと十分な効果が期待できないという特徴もあるため、使い方が非常に大切になってきます。
吸入薬の種類
- タービュヘイラー
- エリプタ
- ディスカス
- レスピマット
- ブリーズヘラー
- ハンディヘラー
- エアゾール
等々様々な種類が存在します。
一つ一つ細かな使い方は異なるため、今回は共通する点を中心にご案内させていただきます。
吸入薬の使い方
- 薬をセットする
これは粉薬、エアー系、カプセルなど様々なタイプがありそれぞれの薬で異なります。
- 薬を吸う前に息を吐く(共通)
呼吸を整え、十分に息を吐くことで吸い込む際にしっかりと吸入できるようになります。
- 吸入する(大きく分けて2パターンあります)
- 粉タイプ
速く深く吸入する。(ストローで飲み物を飲むようなスピードをイメージして吸入してください。)
ワンポイントアドバイス
「ホー吸入」(舌が邪魔をして薬が気道に届かないことを防ぐために)
①舌の両端を丸め、空気の通り道を作るイメージで「ホー」と言いながら息を吐く。
②息を吐き終わったら、舌はそのままの状態で吸入器をくわえ薬を吸い込む。
- エアータイプ
ゆっくり吸入する。(3秒くらいかけてゆっくり吸い込むイメージで吸入してください。)
ワンポイントアドバイス
「吸入補助器具」(薬と口の間に挿入する筒状の器具)
吸入のタイミングが合わなかったり、慌てて強く吸入したりしてしまうと薬の効果が十分に得られません。この器具を使用することで先に筒状内に薬を充填させてから、ゆっくり普通の呼吸に合わせて吸入することができます。
- 吸入した後息を止める
吸入した薬を肺内に沈着させるために5秒を目安に息を止めてください。
- 吸入した後うがいをする
薬によって異なりますが、吸入した薬が口内に残っていると声の擦れや口内・のどの痛み、口の渇きなどの副作用につながる可能性があるため、吸入した後はうがいを行って下さい。
ワンポイントアドバイス
うがいが面倒だという方は・・・吸入薬は食後など使用するタイミングの規制はないため歯磨き前に吸入してその後、歯磨きを利用して口内に残った薬を流しても大丈夫です。
以上が今回のテーマ「吸入薬」についての説明となりますが、いかがでしたでしょうか?
現在吸入薬をお使いの方、また、新しく吸入薬をご使用される方の治療効果アップに少しでも貢献できたら幸いです。疑問に思ったことや確認したいことなどがございましたら、ぜひ、小島薬局の薬剤師にお尋ねください。