採用情報

コラム

コラム 2025年02月13日

長期収載医薬品の選定療養について

皆様こんにちは、小島薬局サクラ店の渡邉です。
昨今の医薬品不足により、お薬をお渡しするまでにお時間をいただいたり、他のメーカーの薬に変更していただくなどご不便をおかけしていることもあるかと思います。
そんな中、昨年10月より医薬品の自己負担の新たな仕組みが始まりました。
今回は、「長期収載医薬品の選定療養」についてお伝えします。

長期収載医薬品の選定療養について

制度の概要
長期収載医薬品*(先発医薬品)について、後発(ジェネリック)医薬品とその先発品の差額の4分の1が自己負担となる制度です。
医療用上の必要性が認められる場合や、後発医薬品を提供することが困難な場合についてはこのかぎりではありません。
(*長期収載医薬品とは…後発(ジェネリック)医薬品の上市後5年以上経過したもの又は後発医薬品への変更が50%以上となっている先発医薬品のこと)

実際の会計計算の例
▼先発品が200円、後発品が100円の場合の会計の比較です

上記のような形で「選定療養」が適応されていきます。先発品と後発品の差額×1/4が追加になる等、お会計の計算が変わってきます。

「特別の料金」を支払わなくてはいけない理由は?

将来にわたって国民皆保険を守っていくためです。
皆さまの保険料や税金で賄われている医療保険の負担の上昇を抑え、将来にわたって国民皆保険を守っていくため、現在、国では比較的価格の安価な後発医薬品への置き換えを進めています。そこで、「医療上の必要性がある場合」を除き、患者さんのご希望でより価格の高い一部の長期収載品を希望する場合には、「特別の料金」の負担をお願いすることになりました。

国がめざしているのは、皆さまに特別の料金をお支払いいただくことではなく、この機会に、より多くの方に後発医薬品の利用への切り替えをご検討いただくことです。後発医薬品の活用により、薬の処方を受ける際の経済的負担も軽くすることが可能です。

また、これにより、医療機関や薬局の収入が増えるというわけではありません。医療保険者による保険給付が減少することで、医療保険財政の改善が見込まれるということが狙いです。

こんな後発(ジェネリック)医薬品もあります

オーソライズドジェネリック
オーソライズドジェネリックとは、先発品と添加物も製造法も同じジェネリック医薬品です。全ての成分に対応するオーソライズドジェネリックが発売されているわけではありません。先発品メーカーが系列のジェネリックメーカーなどで製造することが多いです。

ジェネリック医薬品の料金負担割合に関してはこれまでと変わりませんので、この機会にぜひご検討ください。
また、制度やお薬について不明な点があれば、小島薬局スタッフまでお気軽にご相談ください。

新着情報一覧を見る
プライバシーポリシー サイトマップ