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コラム 2024年12月10日

カプセル剤の飲み方

皆さんこんにちは。アツハラ店、薬剤師の白井です。
12月に入り寒さも本格的になりましたね。うがい・手洗いをしっかりして、体調管理には気を付けてお過ごし下さい。
今回の薬剤師コラムでは「カプセル剤の飲み方」についてお話させて頂きます。

カプセル剤とは

医薬品の一種で、主薬を外殻で包み込んだ内服薬を指します。外殻は主にゼラチンなどの材料で作られており、中に粉末状や顆粒状の薬が入っています。粉末状の薬を入れたハードカプセルと液状の薬を入れたソフトカプセルの2種類があります。

医薬品の規格基準書「日本薬局方」では、ハードカプセルは“硬カプセル”、ソフトカプセルは“軟カプセル”として規定されています。

●ハードカプセル

一般的にカプセルと言われているものになります。円筒形のボディーとキャップからできていて、中に粉末状や顆粒状の薬が入っています。ボディーとキャップに作った凹凸を嚙み合わせて、簡単に外れないように工夫されています。

●ソフトカプセル

液状の薬をゼラチン等で作った皮(カプセル剤皮)で包み込んで、カプセルの形に成型したもの。球形、楕円形などの形があり、大きさも様々です。

カプセル剤の特徴

薬を外殻で包み込むことで、薬の苦みや匂いを抑えられます。
大きさや溶出性が違う薬を1つのカプセルに入れ、一度に飲むことができます。

中身だけでなくカプセル剤として服用する理由

胃液で溶けてしまうと効果がなくなってしまうような薬を目的の箇所で効果が発揮されるようにしたり、胃腸障害や効きすぎなどによる副作用を防いだり、また、中身を出す際に薬の量が減ってしまい効果が弱まったりしてしまうことを防ぐためにカプセル剤はそのまま服用する必要があります。
医薬品によっては、製造段階でいろいろな工夫がされていますので、特別な指示がない限り勝手にかみ砕いたり、カプセルを外して服用しないでください。

カプセル剤の飲み方

カプセルは、ゼラチン等でできているので、湿気があるとくっつきやすくなります。そのため、先にカプセルを口に含むと、口の中に付着して飲みにくくなります。
なので、口に先に水を含んでからカプセルを飲む方法がおすすめです。

●ハードカプセル…基本的に水に浮きます。
水で飲むときに顎を“引く”ことで、物理的に飲みやすくなり食道などに引っ掛かりにくくなります。

●ソフトカプセル…基本的に錠剤と同様に水に沈みます。
水で飲むときに顎を“上げる”ことで、物理的に飲みやすくなり食道などに引っ掛かりにくくなります。

※この考え方で顎を意識するだけの少しの変化で、薬だけでなく、サプリメントなども同様に飲みやすくなります。

以上が今回のテーマ「カプセル剤の飲み方」についての説明となりますが、いかがでしたでしょうか?
現在、カプセル剤だけでなく様々な剤形の薬が扱われていますので、疑問に思ったことや確認したいことなどがございましたら、是非、小島薬局の薬剤師に気軽にお尋ね下さい。

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