皆さま、こんにちは。筒井町店薬剤師の杉山です。
連日厳しい暑さが続き日差しもとても強いので、紫外線対策に苦労されている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回のテーマは「日焼け止めの選び方・使い方」です。
日焼け止めの中には、紫外線を防ぐ成分として「紫外線吸収剤 (有機系素材)」や「紫外線散乱剤(無機系素材)」といった紫外線防止剤が含まれています。単独で含まれている場合もあれば、組み合わせて用いられている場合もあります。
紫外線吸収剤
化合物自体が紫外線を吸収し皮膚へ紫外線が届くのを防ぎます。皮膚に塗った時に白く見えないという利点がありますが、まれにかぶれる人がいます。
紫外線散乱剤
粉末が紫外線を吸収・散乱することで皮膚へ紫外線が届くのを防ぎます。吸収剤に比べると皮膚に塗った時に白く見えますが、アレルギーをおこすことはほとんどありません。
SPF (Sun Protection Factor) | UV-B(※1)を防ぐ指標です。UV-Bによるサンバーン(赤くなる日やけ) の防止効果を表し、数値が大きくなるほどサンバーンの防止効果が高くなります。 |
PA (Protection grade of UV-A) | UV-A(※2)を防ぐ指標です。UV-Aによる短時間で皮膚が黒くなる反応(持続型即時黒化)を指標にした UV-A の防御効果を表していて、4段階(PA+、PA++、PA+++、PA++++)で表示されます。「+」の数が多いほど UVA 防止効果が高いことを示しています。 |
UV耐水性表示 | 肌の外部から付着する水分に対する日やけ防止効果の維持(強さ)を示しています。水に触れない条件で測定した日やけ防止効果(SPF)が、水に触れた後にどれだけ保持されているかを調べ、その耐水性試験の基準を満たすと製品に表示されます。そのレベルは「★」もしくは「☆」の数で示され、「UV耐水性★(もしくは☆)」「UV耐水性★★(もしくは☆☆)」の 2段階で表されます。 |
SPF、PAともに数値が高いほど肌への刺激も強くなるので、どんなときでも単に数値の高い日焼け止めを使用すればよいという訳ではありません。
日焼け止めは使用するシーンに応じて選ぶことが重要です。
洗濯物を干したり、買い物、通勤のためなどには、それほど数値の高くない日焼け止めで十分ですが、炎天下でのスポーツ、ハイキングなど、紫外線の強い季節にかなり長時間戸外に出る場合は、数値が高いものを選択しましょう。また、海やプールなど水に入る場合は耐水性に優れたものを使用しましょう。
日焼け止めの効果や特徴は、それぞれの商品によって異なるので、記載されている説明をよく読んでから使いましょう。
説明書に記載されている使用量をしっかり塗ることが大切ですが、ここでは一般的な使い方について紹介します。
顔に使用する場合クリーム状にでるタイプの日焼け止めは、パール粒1個分、液状にでるタイプは、1円硬貨1個分を手のひらに取ります。額、鼻の上、両頬、 顎に分けて置き、そこからまんべんなく丁寧に塗り伸ばします。そのあと、もう一度同じ量を重ねづけします。
腕や脚の表と裏に1本ずつ直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばします。
最初に何ヵ所かに分けて皮膚の上に置いてから伸ばすのが塗り忘れや塗りむらを避けるためのポイントです。
また、いったん塗った日焼け止めも、そのあと手や衣類に触れたり汗をかいたりすることで落ちてしまいますので、こまめに(2、3時間おきに)塗り直すようにしましょう。
日焼け後の肌は、軽い火傷のような状態ですので、まずはしっかりと冷やしてほてりを鎮めることが大切です。冷やすことで炎症を抑え、痛みを和らげることができます。
そして、もう一つ重要なのが保湿です。日焼けをした後の肌は水分が蒸発しており、乾燥しやすくなっています。しっかり保湿することで、肌のバリア機能を回復させ、乾燥によるトラブルを防ぎます。
日焼け後のケアの方法
①冷やしたタオルなどで、日焼けした部分を冷やす。
②肌が落ち着いたら、清潔な手で適量の保湿クリームを塗布する。
③しっかりとやさしく肌になじませる。
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ベタつきが少ないさらっとしたつけ心地で、夏にも使いやすい保湿クリームですので、日焼け後のケアにもおススメです。
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小島薬局漢方堂おんらいん
紫外線は一年中地上に降り注いでいます。
正しく紫外線対策を行い、より効果的に紫外線からお肌を守りましょう!
参考:紫外線 環境保健マニュアル 2020